FC2ブログ

東アジア共同体 (岩波新書) 谷口 誠 著


◎内容

  EUのように日本も韓国や中国、ASEANと統合すべきと
 著者は考えています。つまり、

  ・21世紀の経済においては、米日欧という経済の三極体制は
   崩壊している。
   日本は経済成長絶頂期に抱いていたエリート意識を捨てるべきである。

  ・そして、長期の経済低迷から脱するためにも、まず「東アジア経済圏」を
   構築し、ASEAN、中国、韓国と共に発展し、それにより
   東アジアの発展と安定に協力すべきであると考えるようになった。


  ASEANは大丈夫でしょうが、現状では中韓との連携は難しそうです。
 どうすれば、いいんでしょうか?
  著者はこう続けます。

  ・この地域での統合プロセスが現在、非合理に進んでいるは
   現在の日中間の政治的不信に影響がある。

  ・2002年は日中国交正常化30周年にあたっていたにも関わらず、
   日中主脳の相互訪問は実現しなかった。

  ・この異常事態に到ったのは、日中両国に信頼に足るリーダーが
   存在しなかったからだ。

  ・特に、現在の歴史認識、国際感覚とビジョンに欠ける日本の
   一部政治家の責任は大きい。

  ・貿易・投資の拡大を通じた相互依存の関係が日中両国を
   緊密につなげると当初は思っていたが、それは間違いのようだ。

  ・経済利益追求を目的とした相互依存は、かつての日米貿易摩擦
   のようにかえって関係を悪化させることもある。

  ・単なる経済利益の追求を目的とした貿易・投資の関係を超えた
   将来の日中関係を担う人材の育成が最優先課題だろう。


  討幕のため、犬猿の仲だった薩摩藩と長州藩を同盟させたような
 坂本竜馬のような人材を育てなければならないようです。

  最後に著者は、こう結んでいます。

  ・好むと好まざるとにかかわらず、日中関係は改善せざるを得ない。

  ・日本が中国をともに発展するコ・パートナーとし、
   互いに協力し合わなければ、東アジアに実効性がある「経済共同体」や
   「共同体」は存在しえない。

  ・21世紀初頭にあたり、世界経済や政治の将来を考えると、
   日米同盟も不変ではありえず、米中関係も変化するだろう。

  ・これにより、日本の対米、対中政策も変わらなければならない。

  ・日本はこのような世界の変化を見据え、長期的視野に立った
   自主的・多角的外交を展開しなければならないだろう。


  日中両国ともに、新しいリーダーが必要なようです。






【送料無料】東アジア共同体 [ 谷口誠 ]

【送料無料】東アジア共同体 [ 谷口誠 ]
価格:840円(税込、送料込)




スポンサーサイト



日本人が知らなかったVISTA株 (BRICs経済研究所) 門倉 貴史 著


◎内容

  BRICsの次の投資先とされているVISTA。
  ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンの
 事ですが、実際のところどうなんでしょう?

  著者はこのように言っています。

  ・VISTAはBRICsが高成長を遂げた条件を満たす
   国として選別されている。

  ・その条件は、次の5つである。
    ①豊富な天然資源
    ②外資の積極的な導入
    ③購買力がある中産階級の台頭
    ④政情の安定
    ⑤若年労働力の増加

  ・これらの恩恵を受け、VISTA経済は順調に成長している。


  確かに、高度成長期の日本にも①以外は当てはまっていますし、
 これからに期待できそうな国です。

  でも、投資にはリスクは付き物。
 そのあたりはどうなんでしょうか?

  著者はこう続けます。

  ・VISTAの各国には、それぞれ経済成長を鈍化させかねない
   問題がある。

  ・ベトナムはインフレ、インドネシアはテロや政情不安と汚職、
   南アメリカはエイズや治安、トルコは経常赤字、
   アルゼンチンはインフレの加速である。


  結局、VISTAとは『高度成長が見込まれる国』であり、
 『高度成長が約束された国』ではないようです。

  では、これらの国への投資は控えた方がいいんでしょうか?

  最後に著者は、こう結んでいます。

  ・先進国で生活している我々は、世界経済は先進国だけで
   構成されている考えがちである。

  ・実際、これまでの世界経済はアメリカを中心とする
   先進国が牽引してきた。
   しかし、経済は生き物。このような状態が永遠に続くことはない。

  ・これから先の事を考えれば、世界経済が多極化するとともに、
   有力新興国が世界経済に占める位置が、今より重要になるはず。

  ・とは言え、リスクはあるので、全財産をつぎ込むのは危険。
   ある程度リスクの取れる余裕資金で投資すべきである。
   「夢を買う」という感じで購入すべきである。

  ・もしかすると夢は幻に終わるかもしれない。
   しかし、これらの国に投資することによって、
   新興国への理解が深まるとともに、
   経済発展のダイナニズムを味わうことができるだろう。


  「夢を買う」投資、私も検討してみることにします。
 とりあえずは、ベトナムかトルコ。








ワインの辞典 (成美堂出版) 種本 裕子 著


◎内容

  ワインって小うるさくて敷居の高い飲み物っていう
 印象があります。

  著者もこのように言っています。

  ・気取っていてなんだか難しそうという印象を
   ワインに持っていないだろうか?

  ・ワインを産地や銘柄などのブランドで選ぼうとすると、
   知識が必要になるので、難しくなる。


  なるほど、ブランドで選ばなければ、ワインに対する
 ネガティブな印象はなくなりそうです。

  では、どうやって選べばいいんでしょうか?

  著者はこう続けます。

  ・自分の好みの味と予算で選ぶと考えれば、
   難しく考える必要はないのでは?

  ・酒屋にもレストランにも、ワインに詳しい専門家がいるので、
   これを伝えて、選んでもらえばいい。

  ・そうすれば、ラベルが読めなくても、おいしいワインを
   手にすることができる。

  ・本書ではワインを味で選ぶことを薦めている。
   味の分け方は、
    ①さっぱり辛口タイプ
    ②コクのある辛口タイプ
    ③甘口タイプ


  味で選ぶのは食品の基本、ワインも例外ではないようです。
 これだと簡単ですね。

  最後に著者は、こう結んでいます。

  ・この本で皆さんにお伝えしたいのは、
   How to enjoy Wine! である。
   どんな味なんだろとわくわくしながら飲む方がいい感じである。

  ・著者が考えるワイン通と言うのは、
    ①いつも初心の心を持っていて
    ②TPOをわきまえられて
     ③ワインを楽しめる人
   である。

  ・そして、きっとこういう人はワインだけでなく
   人生そのものも素敵に楽しんでいることだろう。


  何事も知識より体験ということですね。
 私もわくわくしながら体験したいと思います。








あなたも株のプロになれる (同友館) 立花 義正 著


◎内容

  知る人ぞしるパイオニア株だけで専業投資家になった
 著者の経歴や売買手法などが書かれた本です。

  憧れる人が多い専業投資家。
 どうやったら、なれるんでしょうか?

  著者は、次のように言っています。

  ・投資家が本当に求めているものは、「銘柄の選び方」であり、
   「売買手法の確立と上達方法」だろう。

  ・我々は実技の上達を目指さなければならないのに、
   その方法が分からず、理屈偏重で失敗を重ねている。

  ・当て屋から脱皮し、技術屋になるべきである。
   売買の腕が未熟では儲からない。


  理屈偏重ですか。耳が痛いです。
  確かに、市場の材料を集めることにばかり熱中して、
 実際の売買はお粗末なことが多いです。

  では「技術屋」になるにはどうすればいいのでしょうか?

  著者は、こう言っています。

  ・極端なことを言えば、知識は不要である。
   ある程度実行力を養ってから、知識が付いていくくらいが
   ちょうどいい。

  ・繰り返すが、知識先行は失敗の元。
   技術の習得は簡単な事から始めるべきなのに、
   なまじ知識があるため、いきなり難しいことから始め失敗する。

  ・まず基本のやり方を知る。
   それを練習してから次の段階へ行く。
   以降はこれの繰り返しである。


  つまりは、正しいと思う手法を見つけ出し、これを段階に分割。
 後はひたすら実践しながら、段階を上がっていくことが、
 プロへの道のようです。









バブルの歴史 (日経BP) エドワード・チャンセラー 著


◎内容

  17世紀オランダのチューリップ狂から、1980年代の日本の土地バブル
  までの歴史を振り返り、それを1990年代のインターネットバブルに
  沸いていたアメリカの状況と比較検討している本です。

  バブルと言えば、投機家。

  社会の敵とされているじ彼らですが、
 近年はその役割を高く評価する傾向があるそうです。

  著者は、次のように言っています。

  ・彼らの役目は企業経営者に行動を律するように強い、
   株主を重視するよう求める役割を果たしている。

  ・投機家はムチを持っており、必要ならそれを振るう意志を持っている

  ・つまり、投機家は価値を求め、価値を作り出している企業には
   株価上昇で報い、そうでない企業には株価下落という罰を与える。


  では、投機家は社会にとって必要な存在なんでしょうか?
 我々の直感の印象とは違うような気がするんですが。

  著者は、こうも言っています。

  ・このような投機家を高く評価する主張は、市場が効率的で
   投機家の行動の動機が合理的だとする効率的市場仮説に
   基づいている。

  ・ところが、効率的市場仮説に反する現象として、
   バブルがあるという考え方がある。

  ・バブルとは価値を発生させる経営状態や社会情勢などの
   合理的な判断材料によらず、上昇する価格だけに
   引き寄せられて発生するからである。


  どうも著者は投機家にして否定的な見方をしているようです。
 では、投機は禁止するべきなんでしょうか?

  最後に著者はこのように結んでいます。

  ・投機は混乱をもたらす力なので、常に政府による制限が必要。
   しかし、どのような鎖で縛りつけてもそれを切って暴れだす。

  ・結局、経済の自由と成約のはざまで、振り子が振れることに
   なるだろう。


  要するに、危険な投機に巻き込まれないようにするには、
 自分で気を付けるしかないと言うことですね。

  そのためには、過去に起きたことを振り返のが一番。
 そういった意味でも学びが多い良書でした。








Yahoo! オークション
楽天市場
ブログランキング
フリーエリア1

  • SEOブログパーツ

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
SEO対策テンプレート